防御多彩の7人制ラグビー 「落とし穴」でおびき寄せる駆け引きを

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構成・野村周平
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ラグビー 野沢武史の目

 東京オリンピック(五輪)は26日、7人制ラグビーが始まる。2016年リオデジャネイロ五輪で4位と健闘した男子日本代表はメダルに届くのか。一気に世代交代を進めた女子日本代表はいかに戦えばいいのか。元15人制代表で、ラグビー界きっての理論派として知られる野沢武史さんに聞いた。

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 7人制ラグビーはこの5年で変わりました。男女とも防御が積極的になり、より15人制に近づいています。縦100メートル、横70メートルのグラウンドが、感覚的に狭くなった印象を受けます。攻めるスペースがどんどん少なくなっているということです。

 リオデジャネイロ五輪まで、7人制は「鬼ごっこ」の要素が強かった。時に球を後ろに球を下げながらスペースを見つけ、主に内から外へずれていく防御のギャップを突くことで、トライが生まれていました。日本代表の瀬川智広ヘッドコーチ(当時)にインタビューした際、「鬼ごっこコロコロ作戦」(ボールをスペースへ逃がしつつ裏へのキックを使う戦法)と言っていたのが印象的でした。

 今は防御システムも多彩になりました。外、あるいは内側に意図的に追い込むなど、試合の局面でいくつかのシステムを使い分けるのが一般的になっています。一発でトライを取りきることは以前より難しくなり、いかにコンタクト局面で優位を作り、ゲイン(前進)を取るかが勝敗を分けます。

 豪州男子が、15人制代表で突破役を担うCTBサム・ケレビ(サントリー)を加えたのも、そうした流れを受けたものでしょう。選手たちには、スピード、持久力、判断力という要素はもちろん、これまで以上にフィジカル的な強さが求められます。

 男子日本代表は初戦のフィジ…

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