陸上3000障害、脱マイナーへ 日本記録連発の三浦龍司に注目

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辻隆徳
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 バシャ、バシャと水しぶきがあがる。選手たちはぬれるのもいとわず、小さな池のような水濠(すいごう)を跳び越えていく――。

 陸上の3000メートル障害は陸上の中で“異彩”を放つ種目だ。国内ではマイナーと言える種目が、日本記録を連発する19歳、三浦龍司(順大2年)の登場で、にわかに東京オリンピック(五輪)でも注目を集めている。

 海外では「3000m SC」と表記されるこの種目は、英国で始まった。

 「S」はSteeple(教会)、「C」はChase(追う)の略。教会をゴール地点として町から町へ小川や低い壁を乗り越えながらレースをしたことが由来とされる。

 五輪では1900年のパリ大会から始まり、現在のレースは障害物を28回、水濠を7回跳んで争われる。

 男子の障害物は400メートル障害と同じ高さの91・4センチ。足が当たっても倒れないように重い仕様になっている。選手は手をかけて跳び越えてもいいが、くぐったり、外側を通ったりすることは禁止だ。

 そのため、距離だけ見れば1万メートルよりもだいぶ短いものの、トラックで最も過酷と言われる。欧州では人気種目だが、日本では、長距離を走れる選手が駅伝を重視するあまり、けがのリスクがあるこの種目を敬遠しがちだったという。

 一方、大学駅伝界でもスター候補の三浦は、この種目に高校時代からチャレンジしている。

 小中学校時代に所属した島根…

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