倉敷商が9年ぶり甲子園へ 私学相手に何度も粘り勝ち

大坂尚子
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(25日、高校野球岡山大会 倉敷商7-6おかやま山陽)

 6―6で迎えた九回裏、倉敷商は無死満塁の絶好機を築いた。打席には主将の山下周太。冷静に、相手右腕が自信を持つ直球だけを狙った。1ボールからの2球目、145キロを捉えた。左前へ飛んだのを確認すると右腕を突き上げた。「ほっとしたし、うれしかった」

 取っては取られるシーソーゲームにも、チームに焦りはなかった。関西(かんぜい)との準々決勝は九回に逆転、創志学園との準決勝は延長十一回サヨナラと、強豪私学を相手に競り勝ってきたからだ。就任2年目の梶山和洋監督(34)は試合終了直後、ベンチ前に突っ伏して泣いた。「苦しい展開でも最後まで諦めなかった。選手が落ち着いていた。倉商らしい粘りです」

 公立の雄として奮闘する伝統校が、9年ぶりに夏の切符を手にした。(大坂尚子)