難民でも「目標かなえられる」アフガン離れ4年、誇り胸に五輪へ

有料記事テコンドー

遠田寛生
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 苦しみ、悲しみを乗り越えてたどりついた、東京オリンピック(五輪)だ。

 25日に行われたテコンドー男子68キロ級の初戦の2回戦。難民選手団として初出場したアブデュラ・セディキ(24)は初戦で接戦の末に敗れた。試合後は肩を落とし、悔しがった。でも、試合後の取材エリアに現れた時の表情は、晴れやかだった。

 アフガニスタンに生まれ、8歳からテコンドーを始めた。国際大会で優勝するなど、国内外から注目される存在になった。

 だが、紛争状態にある国内で競技を続けるのは難しかった。治安は悪く、武装集団に襲われたこともあった。「普通の生活を送ることができない。なぜこんなところに自分は住んでいるのか。他の国の人たちをうらやんだ」

 2017年、国を捨てた。競技が盛んなベルギーを目指した。祖国からの直線距離は約6千キロ。頼れるものは、己の足だけだった。「1日12時間歩いたこともあった。五輪にどうしても出たい。それが夢だった」

 アントワープ近郊に拠点を移…

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    長島美紀
    (SDGsジャパン 理事)
    2021年7月26日12時20分 投稿
    【視点】

    紛争や迫害により故郷を追われた難民は8000万人を超えます。アスリートによって構成される難民選手団は、2016年リオ五輪で初めて結成され、今大会には11か国出身の選手29人が出場し、アブデュラ・セディキさんもそのひとりでした。 以前元マラ