父からの祝福「インスタのDMで」 スケボー金の堀米雄斗が会見

スケートボード

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 東京オリンピック(五輪)のスケートボード男子ストリートで25日に金メダルを獲得した堀米雄斗(22)が26日、東京都内で一夜明け会見を行った。主な一問一答は次の通り。

 ――金メダルから一夜明けて?

 みなさん、応援ありがとうございました。地元江東区でオリンピックが開催されて、そこの舞台に自分が立てたことがうれしいです。そこで金メダルをとれて、今でも信じられないくらいうれしいです。

 ――今大会、JOCのメダリスト会見は堀米選手が最初。

 今まで、こういうのとかなかったので、本当にオリンピックってすごいイベントなんだなと感じています。

 ――新競技で初代王者。

 いままでずっとスケートボードをしてきて、新競技にスケートボードが5年前に選ばれて。最初は遠すぎて、自分が出られるとかイメージは本当になかったんですけど、自分が積み重ねられることをどんどんしていったら、オリンピックがどんどん見えてきて。初めてのオリンピック、新種目で優勝できてすごくうれしいです。

 ――競技を始めるきっかけとなった父とは、金メダルをとった後どんな話をしましたか?

 家族とはまだそんなに話していないんですけど、お父さんが普通に「おめでとう」っていってくれたので「ありがとう」と普通に返しました。

 ――電話で?

 いや普通に、インスタグラムのDMで返しました。

 ――3年後にもパリ五輪でスケボーが実施される。初代金メダリストとして、意気込みは?

 3年後でしたっけ? スケートボードはオリンピックとかそういう大会だけではないので、アメリカでスケボーの映像とかをつくって、自分のやりたいことをやって、2024年も自分のいい状態で挑めたらいいと思っています。

 ――スケボーを初めてテレビで見た人もいると思う。広く知ってもらえたことについて。

 オリンピックを通じてスケートボードの楽しさとか、かっこよさを昨日ちゃんとみなさんに伝えられたと思います。

 ――着用していたユニホームがかっこいいとネットで話題になっている。

 昨日着用していたナイキのウェアは、結構自分のすごいお気に入りで。もらったときから、1年くらい前からデザインは見ていたんですけど、あのTシャツで出ようと決めていて。それを着て優勝できてすごいうれしいです。で、みんなが買ってくれてすごいうれしいです。

 ――あのTシャツに決めた決め手は?

 決め手は富士山とか、日本的なデザイン。地元日本でオリンピックがあるということで、その服で出ようと。自分のプロボードでスケートボードも富士山のグラフィックがあって、それがおしゃれだというのがあって、あのTシャツを選びました。

 ――地元江東区での試合だった。

 東京オリンピックに挑む前はすごいプレッシャーを感じていた。友達やみんなが応援してくれてうれしかったけど、絶対にミスできないとか、へんな滑りはできない、とか(重圧は)ありました。

 ――堀米選手にとってスケボーとは?

 自分の人生を変えるきっかけをつくってくれたモノ。

 ――堀米選手に憧れている子どもたちに。

 スケートボードの楽しさを忘れず、夢があるのなら、その夢に向かってがんばってほしい。

 ――日本のスケートボードの環境については?

 日本はスケートボードが禁止の場所がすごい多いので、そういった公園とかでもスケボーができるようになればいいな。スケボーパークとかも、もっといい環境ができたらいいな。

 ――江東区がスケボーの発信地になれたらいい?

 地元の小松川公園は自分のなかで思い出のある場所。そこでボクはスケボーを始めたので、そこでまたスケボーをローカルの人たちとしたいです。

 ――堀米選手のキャリアで、五輪金メダルの価値は?

 オリンピックはスケートボードを知っている人だけでなく、知らない人も見てくれる大会なので、そういう人もスケートボードの楽しさとかを知ってくれたと思う。今までのコンテストと違って意味のある大きな大会だと思います。

 ――今回は無観客。

 いつもの大会は観客があって、応援とかあって盛り上がっていたのですが、今回は無観客ということで、地元開催だったのですごい残念。ですが、テレビで友達とかいろんな人が応援してくれたので、その応援に助けられました。

 ――スケートボードの他の競技との違い?

 他の競技と違うところは、オリンピックとか、世界選手権とかだけじゃない。アメリカに行くと、(大会だけではなく、自分のプロモーションのために)スケートボードのビデオ映像とかがすごい重要になってくる。そういうところが他の競技と少し違うと思います。他の競技はオリンピックは前から決まっていて、オリンピックに向けてがんばる、って感じだと思う。スケートボードは今回初めて(五輪種目に)決まってボクもオリンピックに出られるチャンスを2年前くらいに得て、そのときも自分のビデオ映像は自分でアメリカでずっと撮影していた。

 ――他の競技で刺激を受ける存在は?

 あこがれている人はいます。イチロー選手はすごい、みていました。記録を塗り替えるところがすごいな、と思いました。

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