阿部詩が勝てなかった同級生の韓国代表 2回戦で敗退

柔道

波戸健一
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 (26日、日本武道館)

 東京オリンピック(五輪)の柔道女子57キロ級に、韓国代表の金知秀(キムチス)(20)が出場した。25日に女子52キロ級で金メダルを獲得した日本代表の阿部詩(21)は兵庫・夙川学院高(現・夙川高)の同級生。この日の朝には「頑張って」と旧友からエールをもらったが、2回戦でフランス選手に敗れ、敗退が決まった。

 金は兵庫県出身の在日3世。在日選手が柔道女子で五輪に出るのは初めてだった。1回戦はパナマ選手を終了間際に抑え込んで勝ちを収めたが、2回戦で世界ランク6位のサラレオニー・シシケ(フランス)に苦戦。相手の得意技の大外刈りで技ありを奪われ、取り返せなかった。

 前夜、阿部の金メダルを見て、金は「詩の優勝を見て自分も奮い立った。絶対やるぞという気持ちになった」という。「この借りを返せるのはオリンピックしかない。海外選手に負けない体づくりから努力していきたい」と涙を流した。

 柔道最終日となる31日には、男女混合の団体戦があり、こちらにも出場する予定だ。「韓国チームでメダルを取りたい。日本と対戦したい気持ちは大きいです」と前を向いた。(波戸健一)