「逆転の狛江」が8強入り シード校に奪三振ゼロで勝利

木村浩之
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(25日、高校野球西東京大会 狛江3-2八王子)

 「逆転の狛江」とも呼べそうな快進撃を続けた今大会。初戦は3点差、3戦目は4点差から逆転勝ちした。この日も春の都大会8強のシード校・八王子に先行されたが逆転した。

 1点差で迎えた九回2死一、二塁。狛江のエース山崎優(2年)は、思い切り直球を投げ込んだ。強烈なライナーは中堅に。一瞬「やばい」。中堅手が捕球体勢に入ったのを確認し、胸をなでおろした。

 正直、直球の速度も、カーブやスライダーなどの変化球の切れも、胸を張れるものがないと自覚する。だから、制球を良くすることをめざした。冬場には、自宅近くのスポーツジムに通って下半身を強化し、フォームを固めた。その上で、ブルペンでは本塁に長い筒を置き、上にボールを置いて当てる練習を重ねた。

 この試合、9回を投げ、打者35人と対決したが、奪った三振はゼロ。「それでいいんです。打たせて取ることを心がけました」

 制球を良くするために体力づくりをしたおかげで、スタミナもついた。この日も暑く、六回ごろから西村昌弘監督に「交代するか」と何度か継投を打診されたが、「いけます」。最後まで投げきりたい思いでこう答え続け、公式戦初完投を果たした。

 粘り強い投球で「逆転の狛江」を支える山崎。「きょうを自信にし、次も挑戦する気持ちで投げる」。次は準々決勝だ。=スリーボンド八王子(木村浩之)