名鉄再起のカギは? 不動産畑の新社長が語る「成長軸」

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今泉奏
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名古屋鉄道の高崎裕樹社長=岩下毅撮影
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 総距離444キロを結ぶ275駅の鉄道網を抱える名古屋鉄道の新社長に、不動産のエキスパートが就いた。コロナ禍で本業の鉄道事業で苦しむ中、不動産開発を成長の軸に据える。名古屋駅を含む拠点駅の再開発が課題となるなか、手腕を発揮できるか。

 ――コロナ禍で業績が厳しいなかでの社長就任です。

 「コロナ禍で大変な事態ですが、変革のチャンスでもあります。私自身は新しいことをするのが好きな性格です。以前、名鉄不動産に出向していたときには、ホテルの名鉄インを立ち上げました。名鉄不動産は分譲マンションを中心とする住宅事業がメインで、当時はホテル事業という異質な提案に戸惑う人もいました。でも、『ある種のデイリーマンション事業なんです』と訴えて、なんとか社内の理解を得て、成功させました」

 ――どんな変革を生み出しますか。

 「交通事業を安定させた上で、不動産事業を成長の基軸へと変えていきます。特に拠点駅で複合施設の開発に力を注ぎたい。大手不動産会社に比べて後れをとっている都心部開発でも存在感を示したい。具体的には、名古屋市の伏見、栄にかけての中心部と金山地区でプロジェクトを進めていきたい」

 ――全275駅の鉄道網はどうしていきますか。

 「地域の交通事業という意味では、我々が担う役割や、重みは変わりません。交通網の維持は必要です。今のところ、鉄道からすぐに別の交通機関に置き換えることはないと思います。ただ、どういうダイヤが望ましいかは需要に応じて考えていくべきです。地元自治体とよく相談して、適切な交通機関のあり方を考えていきます」

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輸送人員の推移

 ――観光事業はコロナの打撃…

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