名鉄運営の杉本美術館が閉館へ  杉本健吉氏の作品収蔵

今泉奏
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 名古屋鉄道は26日、運営する杉本美術館愛知県美浜町)を10月末に閉館すると発表した。吉川英治作「新・平家物語」の挿絵で知られる杉本健吉氏(1905~2004)の作品など約9千点を集め、累計121万人が訪れていた。コロナ禍で入館者が減り、運営が苦しくなっていた。

 杉本氏は名古屋市出身の洋画家で、名鉄の車両のデザインにも関わった。美術館は1987年、名鉄知多新線沿いの美浜町に開館した。94年には名鉄創業100周年事業として、新館も開いた。杉本氏の絵画約7千点と筆や陶芸などの愛蔵品約2千点を持つ。企画展は99回を数える。

 開館初年度は約9万人が訪れたが、近年は入館者が減っていた。さらに昨年度はコロナ禍で4~5月に休館し、入館者は約4千人にとどまっていた。残された作品や施設は、寄贈も含めて対応を検討するという。(今泉奏)