ミシュスチン・ロシア首相の択捉訪問、北海道知事が批判

松尾一郎、大野正美
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 ロシアのミシュスチン首相が26日、北方領土の択捉島を訪問した。これを受け、北海道の鈴木直道知事は談話を発表。訪問について「北方領土に関する日本の一貫した立場と相いれない」とし、新型コロナウイルスの影響で元島民らのビザなし訪問が中止されているさなかで「元島民の方々はもとより道民の心情なども考えると、受け入れられるものではない」と批判した。

 2年前にメドベージェフ首相(当時)が同島を訪問した際の談話よりも抗議のトーンを強め、「我が国固有の領土である北方四島」や「強力な領土交渉」などの強い表現を用いた。

 根室市の石垣雅敏市長もコメントを出し、ロシア首脳の北方領土訪問が常態化することに懸念を示したうえで、「訪問の目的が、北方四島での日ロの共同経済活動の一環であるとの報道もあり、今後の動向を注視したい」とした。

 タス通信などによると、プーチン大統領は23日、ミシュスチン首相に対し、訪問での現地の情勢評価をもとに、日本と協議中の共同経済活動への参加条件で「ユニークで前例のない提案」をまとめ、実現するよう指示したという。松尾一郎、大野正美)