偽ブランド品取引に事務所使わせた疑い 弁護士を逮捕

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 高級ブランド品の偽物の取引で自らの弁護士事務所を使わせたとして、愛知県警は26日、同県一宮市桜2丁目、弁護士矢田政弘容疑者(69)を商標法違反(侵害とみなす行為)の幇助(ほうじょ)の疑いで逮捕し、発表した。

 生活経済課によると、矢田容疑者は今年1月8日、一宮市内の事務所宛てに届いたルイ・ヴィトンの偽物のハンドバッグ2個が質入れされるのを知りながら、保管するなどした疑いがある。別の偽物バッグ2個を同月19日に浜松市内の質屋に持ち込み、現金45万円をだまし取ったとして、無職鈴木和也(36)=一宮市=、自営業渡辺啓太(35)=住居不定=、職業不詳小林佑紀(38)=住居不詳=の3容疑者も詐欺と商標法違反の疑いで再逮捕された。県警は4人の認否を明らかにしていない。

 県警は、鈴木容疑者が仕入れ役で、偽物を中国から弁護士事務所宛てに配送。渡辺容疑者と小林容疑者が受け取って質入れする「売り子」役だったとみている。昨年8月~今年6月、愛知、岐阜、静岡、大阪の4府県の質屋など計30店舗で、高級ブランド品の偽物が持ち込まれたなどの相談が54件(約4200万円分)寄せられているといい、関連を調べている。

 関係者によると、鈴木容疑者は百貨店商品券の偽物を密輸したとして、昨年3月に名古屋地裁で懲役2年8カ月の実刑判決を受け、控訴後に保釈されていた。

 矢田容疑者は1989年に一宮市議補選で初当選。99年の同市長選で落選した。