きょう4強激突 高校野球滋賀大会

安藤仙一朗
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 第103回全国高校野球選手権滋賀大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)は27日、大津市の皇子山球場で準決勝2試合が予定されている。第1試合は、上位常連校が顔を合わせる。綾羽は3大会連続、近江は8大会連続で4強進出を果たした。一方、第2試合を戦う立命館守山と彦根翔西館は、ともに初の4強入りだ。これまでの戦いぶりと準決勝の見どころを紹介する。(安藤仙一朗)

綾羽―近江

 ともに守備力を持ち味とするチームで、ロースコアの接戦が予想される。昨秋の県大会準決勝でも戦い、そのときは近江が4―2で勝利した。

 綾羽は、その敗戦をきっかけに守備の見直しを図ってきた。バッテリーと、三塁手、中堅手以外の選手のポジションを適性に応じて大胆に変更。失策から崩れない野球で、今春からの県内公式戦はすべて2失点以内に抑えて勝っている。

 準々決勝では、4番の主将高山が3安打を放つなど打線も上向き。制球の良さが持ち味のエース矢野も登板を回避し、休養は十分だ。3年前の決勝、2年前の準決勝で敗れた相手へのリベンジの舞台は整った。

 近江は、最速140キロ中盤の直球を投げる投手2人の継投が必勝パターン。

 2年生の山田は、スライダーも切れ味抜群で、3回戦では本塁打を放つなど打者としても非凡さを発揮する。3年生の岩佐は、春はけがで登板がなかったが、最後の夏に本領を発揮。2回戦では、オセアン彦根のスピードガンで最速148キロを3度計測した。

 出塁率の高い井口、長打力がある新野ら打線が援護し、リードして岩佐に継投する展開に持ち込みたい。

立命館守山―彦根翔西館

 3試合連続2桁得点で危なげなく勝ってきた立命館守山に、2回戦で延長サヨナラ勝ち、準々決勝でシード校を撃破し、波に乗る彦根翔西館が挑む。

 立命館守山は、ここまでチーム打率4割6分9厘と驚異的な数字を誇る。

 下位打線まで満遍なく安打が出ており、中堅方向に鋭いライナー性の当たりを飛ばす打撃が徹底されている。主力のけがで中軸に抜擢(ばってき)された2年生の杉森は、12打数7安打と大活躍。選手層の厚さも見せている。

 エースで3番を打つ北村は、準々決勝には出場しなかった。コールド勝ちなどで、うまく体力を温存しながら勝ち進んでおり、創部6年目にして初の甲子園出場を視界に捉えている。

 彦根翔西館は、機動力を前面に出した攻撃が持ち味だ。田口の5盗塁をトップに、4試合で17盗塁。相手の隙を突いた積極的な走塁意識が浸透している。

 増田、諸藤、柴崎の3人は、いずれも50メートルを5秒台で駆け抜ける。伊吹監督は「スーパーカートリオ」と称して信頼を寄せる。

 4強のなかでは唯一の公立校だが、選手の身体能力は引けを取らない。エース駒井ら投手陣が丁寧に投げて接戦に持ち込みたい。