日本遺産の構成文化財に持田古墳群など追加

大野博
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 「日本遺産」に認定されている「古代人のモニュメント―台地に絵を描く 南国宮崎の古墳景観―」の構成自治体に、宮崎県高鍋町が追加されることになり、町内にある持田古墳群と古墳から出土した石棺、昭和時代に古墳群の近くにつくられた巨大石像群などが構成文化財に加わった。文化庁が16日、発表した。

 日本遺産は、文化や伝統を伝える物語(ストーリー)を認定するもので、2015年度に始まった。「古代人のモニュメント」が18年度に最初に認定された時点では、構成自治体は西都、宮崎両市と新富町だった。

 持田古墳群は85の墳丘からなり、造営年代は4世紀~6世紀と推定されるという。青銅鏡や馬鈴など豊富な副葬品が出土している。「石舟塚」と呼ばれる前方後円墳では、墳丘の頂上部に石棺が埋まっていた。本体は全長2・45メートル、幅80センチ。ふたは半分以上が欠けているものの1・1メートル分が残っており、現在は高鍋町歴史総合資料館に展示されている。

 今回の追加認定では、古代の文化遺産だけでなく、「高鍋大師」の名で知られる、1928~76年につくられた石像群も対象になった。高鍋町で米穀商を営んでいた故・岩岡保吉さんが持田古墳群の盗掘に胸を痛め、被葬者の霊を鎮めようと、大分県から石工を招いて石像彫刻を学び、計750体を彫り上げた。約500体が現存しており、古墳群とともに県の観光遺産にも認定されている。(大野博)