高校野球栃木大会を振り返って 2年生投手が活躍光る

中野渉
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 栃木大会は作新学院の優勝で幕を閉じた。8強には42年ぶりの鹿沼など公立3校が残ったが、4強は私立が占めた。大会前は混戦予想だったが、決勝は作新学院と佐野日大という春の県大会決勝と同じ顔ぶれとなった。

 作新学院は勝ち上がるごとに強さを増し、春の雪辱を果たした。決勝は1点を争う好ゲーム。戎響葵(ひびき)選手が一時逆転の2点本塁打を放った。準優勝の佐野日大は3回戦で昨秋の県大会覇者の国学院栃木に打ち勝った。打率5割2分9厘の一番打者・川崎大也選手ら打線は強力だった。

 8強に残った鹿沼、那須拓陽、石橋の公立3校はいずれもノーシード。那須拓陽の8強も19年ぶりで、3回戦で佐藤佑磨投手が那須清峰の黒坂大希投手と投手戦を演じた。鹿沼は大竹海央投手が投打に活躍した。

 コロナ禍で各校とも練習時間が十分にとれず、思うように練習試合ができなかった。特に公立校にその影響が出るとみられたが、健闘が目立った。

 昨秋の県大会準優勝の石橋は、小林到主将が打率6割3分6厘と攻守で牽引(けんいん)。この石橋を準々決勝で下したのは、ノーシードで創部11年目の宇都宮短大付だった。初の4強入りを果たした。2年生エースの中村拓馬投手が準決勝までの4試合を1人で投げ抜き躍進の立役者となった。

 シード校の青藍泰斗と宇都宮南は初戦で敗退。青藍泰斗を破った幸福の科学学園は、初めて3回戦に進んだ。

 2年生投手の活躍が目立った。文星芸大付の入江奏投手は準々決勝の白鷗大足利戦で九回途中まで投げて無失点に抑えた。作新を最後まで苦しめた小山の大沢奏次郎投手や茂木の檜山匠海投手、佐野日大の鈴木空と佐久間結人の両投手、佐野松桜の猿橋圭梧投手の投球も印象的だった。中野渉