ベネチア映画祭オリゾンティ部門に湯浅政明監督「犬王」

佐藤美鈴
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 世界3大映画祭の一つで、9月にイタリアで開催される第78回ベネチア国際映画祭の参加作が26日に発表され、斬新な作品を集めたオリゾンティ部門に、湯浅政明監督のアニメーション「犬王(いぬおう)」が選ばれた。最高賞の金獅子賞を競うコンペティション部門には日本作品は選ばれなかった。

 「犬王」は、古川日出男さんの「平家物語 犬王の巻」を原作に、室町時代に人々を熱狂させた実在の能楽師・犬王と、その相棒である琵琶法師・友魚の友情を描く、ミュージカル・アニメーション。

 脚本は野木亜紀子さん、キャラクター原案は松本大洋さん。主人公2人の声は、バンド「女王蜂」のボーカル、アヴちゃんと俳優の森山未來さんが担当する。日本公開は2022年初夏の予定という。

 選出を受けて湯浅監督は「室町時代にロックな演奏で歌唱で舞で、自分の生き方を貫き、宿命的な奈落から駆け上がって行った2人。映画は見てるだけで胸が熱く、(気分が)あがるものになるはずです」とコメントしている。

 また、山下つぼみ監督の短編「かの山」もオリゾンティ短編部門に選ばれた。山田真歩さん、カトウシンスケさんが出演する19分の作品で、離婚を決めた夫婦の物語を描く。

 映画祭は9月1日から11日に開催。オープニング作品はスペインペドロ・アルモドバル監督の新作で、ペネロペ・クルスさんが主演する。コンペ部門の審査員長は、韓国のポン・ジュノ監督が務める。佐藤美鈴