きょう4強激突 全国高校野球奈良大会

篠原大輔、平田瑛美、米田千佐子
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 第103回全国高校野球選手権奈良大会(朝日新聞社、奈良県高校野球連盟主催)は第15日の27日、高田商―天理、奈良大付―智弁学園の準決勝2試合がある。4強の戦いぶりを振り返り、勝利のカギを握る選手などを紹介する。(篠原大輔、平田瑛美、米田千佐子)

高田商

 2019年に準優勝の高田商は唯一、シード外から4強入り。昨秋は初戦敗退、今春も3回戦で消えたが、課題の守備面を磨き、夏は勝ち上がってきた。

 3試合とも安井直斗(3年)から合木(ごうき)凜太郎(同)への継投。準々決勝は郡山との接戦を制した。この夏を前に定位置をつかんだ遊撃手の広瀬陽希(同)と三塁手の中西龍翔(りゅうと)(同)らが、堅守でも勝負強い打撃でもチームを支える。

 赤坂誠治監督は「劣勢でも『やれる』という雰囲気が出てきた。5点以内のゲームで、相手より1点多く取りたいです」と語った。

天理

 今春の選抜大会4強の天理は投手陣に厚みが出た。

 プロ注目の達(たつ)孝太(3年)に代わって1番を背負う左の森田雄斗(同)が初戦で好投した。選抜で負傷した達は、準々決勝の法隆寺国際戦で13奪三振。わずか84球で完封した。中村良二監督は「フォークがひざ元に投げられてましたし、選抜よりいいんじゃないですか」。春に経験を積んだ奥村秀斗(同)もいる。

 選抜では9番を打った政所(まどころ)蒼太(同)は中軸も任され、13打数6安打5打点と好調。4番瀬(せ)千皓(ちひろ)(同)は2本塁打。準々決勝の五回に放った先制弾が光る。

奈良大付

 時は来た。2018年以来の夏の甲子園出場を目指す奈良大付は昨秋、今春ともに県の準決勝で智弁学園に負けてきた。このチームで3度目の準決勝対決だ。

 右横手のエース二宮知也(3年)は3回戦の橿原学院戦に投げ、2失点完投。田中一訓監督は準決勝について「二宮がどれだけ丁寧に投げて抑えられるか。場数は踏んできてますので」と期待する。主軸を打つ南春輝(同)、北森慶之(2年)の奮起も欠かせない。

 「例年より力はない。でも団結心や努力する力は一番です」と田中監督。雑草軍団がリベンジにかける。

智弁学園

 20度目の夏の甲子園出場を狙う智弁学園は、初戦から3試合連続の5回コールド勝ち。仕上がりでは4チームでトップと見る。

 3戦とも後攻で計12イニングしか攻めていないが、通算14盗塁。盗塁以外にも随所に「次の塁へ」との意識が見える。高校通算35本塁打の前川(まえがわ)右京(3年)は春から6キロやせ、2戦目から1番。3盗塁を決めた。

 準々決勝で今大会チーム初本塁打の山下陽輔主将(同)は「奈良大付には強い気持ちがあると思います。僕らにはそれ以上に強い気持ちがある。挑む形でやりたい」と話している。