中国でも大注目の卓球の決勝 微博のトレンドトップにも
水谷隼、伊藤美誠組が金メダル獲得を決めた東京五輪の卓球混合ダブルスの決勝は、対戦相手の許昕、劉詩雯組の母国・中国でも大きな注目を集めた。
これまでの五輪では中国勢が金メダルの常連で日本勢にとっての「壁」にもなってきた。こうした経緯から、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」では試合前から、過去の中国勢を「最強」などと紹介する日本のテレビ番組の映像が拡散し、世界ランキング1位の中国ペアと2位の日本ペアの対戦に「血が沸き立つようだ」などと応援の熱を高める投稿が相次いだ。
フルセットにもつれ込んだ試合の最終盤では「#卓球混合ダブルス決勝」のハッシュタグがついたつぶやきの閲読数が2億回を突破し、トレンドのトップも独走。勝敗が決すると、結果を受け止めきれないためか、「不正があったのではないか」などと主張する投稿もみられたが、多くは「日本勢は強い。中国最強の時代も終わるかも知れない」と称賛する声や、「すばらしい試合だった。誇ってほしい銀メダルだ」と中国ペアをねぎらう声だった。
中国中央テレビのアカウントは、試合後の劉選手の「みなさん、ごめんなさい」との言葉と涙を浮かべる様子の写真を掲載し、「あなたたちは永遠に私たちの誇りです」とのコメントを付け加えた。(瀋陽=平井良和)
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