「男子から決勝」「メインたたみは女子多め」…男女平等目指すIOC

遠田寛生
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 東京オリンピック(五輪)卓球水谷隼伊藤美誠が日本勢初の五輪金メダルを獲得した混合ダブルスは、今大会から採用された新種目だ。背景には、国際オリンピック委員会(IOC)が近年、ジェンダー平等に力を入れて取り組んでいることがある。

 東京大会の混合種目は18と、前回リオデジャネイロ大会の9から倍増した。卓球混合ダブルスのほか、柔道で男女3人ずつによる混合団体、陸上の混合1600メートルリレー、競泳混合400メートルメドレーリレーなどが新採用された。東京大会の女性の参加数、参加種目は史上最多で、参加率は48・8%となった。トーマス・バッハ会長は「東京五輪は最もジェンダーバランスが整った大会」と胸を張る。

 さらに、見せ方もジェンダー平等を心がけた。

 世界のテレビ局向けの映像を製作する五輪放送機構(OBS)によると、ハンドボールバレーボールでは、これまで女子が先だった決勝を、男子を先に行うようにした。

 また、柔道では、午前中の予選はメインの「たたみ1」を男子が使うことが多かったが、今回は女子が7日間のうち4日間使うようになったという。OBSのヤニス・エクサチョス最高経営責任者(CEO)は「ジェンダーバランスは我々の最優先事項の一つだ。数値を最大化することはとても大切だ」と説明する。

 さらにIOCは、各国・地域のオリンピック委員会(NOC)や国際競技団体に、各NOCの代表選手に少なくとも男女1人ずつは入るよう要望。今大会から、開会式の旗手を男女1人ずつ選ぶよう変更した。日本はバスケット男子の八村塁(ウィザーズ)とレスリング女子50キロ級の須崎優衣(早大)の2人を起用した。(遠田寛生)