最速145キロ、通算23HR 大阪の二刀流はプロ志望

甲斐江里子、安井健悟
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(26日、高校野球大阪大会 清教学園3-1東大阪大柏原)

 米大リーグ大谷翔平選手が投打で活躍を続けるこの夏、全国高校野球選手権大阪大会に東大阪大柏原(柏原市)の野村和輝君(3年)も「二刀流」で挑んだ。

 もともと打撃の方が得意で、高校に入ってからパワーをつけようと、意識的にバナナやおにぎりの間食をとって体重を増やした。現在は183センチ、90キロの堂々たる体格に。その副産物か、球速も自然と15キロほど伸びたという。

 「本格的に練習すれば、160キロを出せる可能性がある」。元プロ野球選手の土井健大監督(32)は、その潜在能力に期待する。

 ただ、土井監督が気にしていたのは、精神面の甘さだ。理由をつけて走り込みを減らしたり、打撃練習で力を抜いたりしているように見えた。

 「お前が打たないとチームが負ける」。新チームが始動した昨秋、土井監督は野村君にそうプレッシャーをかけた。

 これに野村君も応え、嫌いだった走り込みも全力で取り組むようになった。今春からは先発投手を任されるようにもなった。

 大阪大会16強をかけた26日の清教学園戦は一塁を守っていたが、1点を追う六回に「流れを変えてこい」とマウンドに送られた。6イニングを0点に抑えたが、延長十二回に2点を取られ、敗れた。

 高校通算の本塁打は練習試合も含めて23本、投げては最速145キロ。土井監督の言葉を信じて、秋にはプロへの志望届を出すつもりだ。大リーグ大谷選手の活躍にも刺激を受けている。「できるなら二刀流でいきたいっす」と言う。(甲斐江里子、安井健悟)