10歳からの軍事キャンプ 記者が見た「銃撃戦」の真意

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ガザ=清宮涼
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 7月9日、イスラエル外務省がSNSでこんな動画を公開した。

 タイトルは「ハマスのテロキャンプ」。銃を構え、軍事訓練する子どもたちの姿に、テロップが流れる。「それはサマーキャンプとして始まり、テロリストとして終わる」

 パレスチナ自治区ガザ地区では5月、イスラム組織ハマスとイスラエル軍の間で11日間にわたる軍事衝突が起きた。イスラエルはハマスをテロ組織としており、例年、ハマスが子どもらを対象に開くキャンプを動画で批判している。

 実際に参加した子どもたちは、どのような体験をするのだろうか。

 7月11日、ハマスの許可を得て、ガザ地区で開かれていたサマーキャンプを取材すると、ハマスの広報戦略の一環である様子がうかがえた。

 ガザ地区を実効支配するハマスには、地区内の行政機能を担う政治部門のほか、「カッサム旅団」と呼ばれる軍事部門がある。サマーキャンプを主催するのは、この軍事部門だ。

 イスラエルとの境界に近いガザ地区東部の軍事基地が会場の一つとなっていた。

 「ようこそ。今日は私が案内します」

 カッサム旅団のメディア担当者の男性(25)に満面の笑みで英語で話しかけられた。写真撮影は許可されたが、インタビューの録音や動画撮影は禁じられた。

 担当者らによると、サマーキ…

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