トランプを支持する「すげえ右翼」 ある日突然有名に

ワシントン=園田耕司
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 1月の米連邦議会議事堂襲撃事件で「重要な役割」を果たしたとしてカナダ政府にテロ組織に指定されている米極右団体「プラウド・ボーイズ」の最高幹部が朝日新聞のオンラインインタビューに応じた。事件に至るまで支持者をあおり続けたトランプ前大統領への思いを語った。

 インタビューに応じたのは、最高幹部のエンリケ・タリオ氏。「プラウドボーイズ」はトランプ氏米大統領選討論会で「下がって待機せよ(Stand back and stand by)」と呼びかけ、全米で一躍有名になった。

 タリオ氏は、赤い帽子にサングラス姿。Tシャツにはスラングをまじえた英語で「すげえ右翼」と書かれていた。帽子には「47代」の文字。「おれはトランプが(次の大統領選で勝利して)47代大統領になることを信じているからだ」と笑った。

 トランプの「下がって待機せよ」という発言について尋ねると、タリオ氏は「とても興奮した」と振り返った。「あの討論会の舞台上で、プラウドボーイズの名前は2回、言及された。我々は小さな団体の一つに過ぎない。だけど、その小さな団体が少しずつ社会を変え、ついにあの討論会で我々の名前は言及された」

 米国内の人種差別問題に取り組む「南部貧困法律センター」によると、プラウドボーイズは2016年大統領選中に結成された白人至上主義的主張をもつ極右団体だ。タリオ氏によると、プラウドボーイズ会員は全米各地に3万人。日本を含めた海外にも1万5千人程度の会員がいるという。

 タリオ氏は、トランプ氏の大統領退任後も、同氏を強く支持し続けている。「我々の国を最優先に考えるという『アメリカ・ファースト』の考えを支持しているからだ」と語った。

 プラウドボーイズは1月6日の連邦議会議事堂襲撃事件で少なくとも25人の関係者が逮捕された。創設者の出身国であるカナダ政府は2月にプラウドボーイズをテロ組織に指定している。

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 朝日新聞の連載「トランプの反乱 議事堂襲撃事件の真相」では、極右団体関係者や逮捕者への取材を通じ、連邦議会議事堂襲撃事件の核心部分へ迫ります。(ワシントン=園田耕司