若者に目立つワクチン抵抗感 接種を考える視点とは

有料会員記事新型コロナウイルス

服部尚、阿部彰芳
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 新型コロナウイルスワクチンに対し、若い世代での抵抗感が注目されている。重症化の心配が少ないという意識も背景にあるようだ。一方、ワクチンには自分だけでなく他人を守る意味合いもある。何に目を向けるべきなのか。(服部尚、阿部彰芳)

コロナ感染、年齢が上がるほど重症化

 新型コロナに感染すると、年齢が上がるほど重症化しやすい。厚生労働省の集計では、80代以上では感染者7人に対し1人が死亡している。これが、40代では約千人に1人、30代では約4千人に1人、20代では約2万4千人に1人になる。10代以下で亡くなった人は国内ではいない。

 このため、年代ごとにワクチンの重みも変わる。

 国内ではm(メッセンジャー)RNAワクチンという新しいタイプが使われ、重症化を防ぐ効果は90%を超す。一方、先行接種で2月に接種した医療者約2万人のデータをみると、接種部位に痛みが生じた人は9割。2回目の接種後は7割で倦怠(けんたい)感、5割で頭痛がみられた。2009年の新型インフルエンザワクチンよりも頻度は高い。

 筑波大の原田隆之教授(臨床心理学)が今春、Yahoo!ニュースとともにウェブ調査したところ、20代、30代でワクチンを「打たない」と答えた人は2割を超えた。接種しない理由は「副反応が心配」「長期的な害がわかっていない」が多かった。

 原田さんは「20~30代は、高齢者と比べて死亡や重症化のリスクが低いためコロナへの不安が小さいことがわかった。一方で副反応など将来的なリスクには敏感な世代だ。接種をちゅうちょするのは自然なことだ」と分析する。

 若者がよくアクセスするSNSなどを利用して、副反応についての正しい情報を届け、誤解をなくして不安を払拭(ふっしょく)する必要があるという。

 mRNAワクチンでは最近、非常にまれだが接種後に心筋炎が生じることが注目された。性質が変わっていく変異株に対する効果を心配する声もある。

 国際的なワクチン問題に詳しい「生命倫理政策研究会」共同代表の栗原千絵子さんは接種は必要としたうえで、「短期の有効性は確立しているが、長期の有効性や副反応について、透明性を確保しながら科学的データを蓄積していくことが課題だ」と指摘している。

■若い人が打った方が良い理由…

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