柔道女子63キロ級、田代未来はメダル逃す 「力が入りすぎていた」

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 女子63キロ級の田代未来は畳を降りるとしゃがみ込んだ。2回戦敗退で、日本柔道陣で初めてメダルを逃した。守安由充コーチから「胸を張ろう」と促された。「今まで何をしていたのだろう」。ぬぐってもぬぐっても涙がこぼれた。

 日本柔道がメダルラッシュに沸いたリオデジャネイロ五輪で、メダルを逃した田代は蚊帳の外だった。帰国後の日本の空港で、メダリストとは別の通路を歩かされた時のショックが胸にこびりついている。五輪後に手首を手術。ギプスで腕を固定しながら苦しいリハビリに耐え、過酷な国内選考を勝ち抜いてたどり着いた2度目の五輪だった。

 ポーランド選手の得意技、小内巻き込みは頭にあった。メダルへの思いが動きを硬くさせたのか。「体に力が入り過ぎていた」と一瞬の隙を悔やんだ。

 田代の取材後、女子代表の増地克之監督が「4月に左足首を負傷し、7月上旬まで乱取りができなかった。少なからず影響があったと思う」と初めて明かした。「ただただ自分が弱かった」。涙声で漏らした田代の言葉は潔かった。

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