ミャンマー、クーデターから半年 犠牲者は930人超に

バンコク=福山亜希
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 ミャンマーで国軍がクーデターを起こしてから、8月1日で半年になる。国軍はアウンサンスーチー氏らを拘束し、選挙で選ばれた政権を力で覆した。

 市民らは街頭での抗議デモや職場を放棄する「不服従運動」で抵抗。国軍側はこれに激しい武力弾圧で応じ、現地の人権団体「政治犯支援協会」によると、犠牲になった市民はすでに930人を超えている。

 昨年11月の総選挙ではスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)が圧勝し、国軍系政党は惨敗。NLDが今年3月から2期目の政権を担うはずだったが、国軍側は総選挙で不正があったと主張し、実力行使に踏み切った。

 国軍側はスーチー氏らNLD幹部を訴追し、すでに裁判が始まっている。スーチー氏は汚職防止法違反や国家機密法違反など複数の罪に問われており、拘束が長期化するのは必至だ。

 また、国軍側は7月26日、昨年の総選挙結果を無効にすると発表し、NLDが不正に関与したと主張。NLDを解党に追い込むとみられている。

 国軍は民主派を徹底的に弾圧する構えだが、市民の抵抗はやんでいない。大規模なデモは見られなくなったが、ゲリラ的なデモや不服従運動は続いている。新型コロナウイルスの感染拡大も相まって、社会や経済の混乱はこれからも続きそうだ。(バンコク=福山亜希)