ミャンマー国軍「選挙は無効」 スーチー氏側の不正主張

ミャンマーはいま

バンコク=福山亜希
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 クーデターで権力を握ったミャンマー国軍が設けた選挙管理委員会は26日夜、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)が圧勝した昨年11月の総選挙の結果を無効にすると正式に発表した。選管はこの選挙が自由で公正なものではなく、不正にNLDが関与したと主張しており、今後、NLDの解党に踏み切るとみられている。

 選管は26日付の声明で、有権者名簿の重複など不正が約1130万件あったと主張。選挙当時、政権を握っていたNLDが、行政権や新型コロナウイルスの感染予防の規則を悪用し、国家権力を握ろうとしたなどと説明した。

 外国からの選挙監視団体は選挙がおおむね公正だったとしたが、国軍側は不正があったと主張し、クーデターの理由とした。選管は5月下旬、選挙の不正を理由にNLDを解党する方針を示しており、結果を正式に無効としたことで手続きを進めるとみられる。

 クーデターで拘束されたスーチー氏は複数の罪で訴追され、長期の拘束は免れない状況で、国軍側は非常事態宣言の解除後に実施するとしている総選挙からスーチー氏やNLDを完全に排除する構えだ。(バンコク=福山亜希)