29日から栃木県吹奏楽コンクール 160団体が出場

中村尚徳
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 第63回栃木県吹奏楽コンクール(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が29~31日と8月7~9日の計6日間、宇都宮市明保野町の市文化会館で開かれる。小学生から社会人までの160団体が出場する予定。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止になったが、今年は様々な感染防止対策を取って2年ぶりに開催される。

 今回は小学生9、中学校102、高校44、大学1、職場一般4の各団体が出演し、日ごろの練習の成果を部門ごとに披露する。

 中学Aは50人以内、高校Aは55人以内の大編成で課題曲と自由曲、中学Bと高校Bは30人以内の小編成で自由曲だけを演奏する。小学生、中学A・B、高校A・B、大学、職場一般の7部門の上位入賞団体は、9月の東関東大会の県代表に選ばれる。高校C(25人以内)、D(人数制限なし)の2部門は県大会のみ。

 保護者と関係者のみ入場でき、入場料は予約制で千円。保護者と関係者を対象としたインターネットのライブ配信もある。詳しくは県吹奏楽連盟のホームページから。

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 栃木県立黒羽高校吹奏楽部の部員は7人。30人以内の「高校B」で、さらに上の舞台を目指す。

 3年の對間(たいま)光綺部長(17)は「音量や迫力では大人数の学校にかなわないかもしれない。でも、自分たち一人ひとりの音色をホールに響かせ、一人でも多くの人を感動させたい」。

 クラリネットは2人で、アルトサックス、バリトンサックス、トランペット、ホルン、パーカッションは1人ずつ。1人でも欠けるとハーモニーは成り立たない。

 東関東大会に出場した2009年は部員33人だった。その後、同校の生徒数自体が減る傾向にある。顧問の丸山健輔教諭(29)は5年目だが、今年の部員は最も少ない。昨年度はコロナ禍で発表の機会が減ったため、活動から離れた部員もいたという。

 「少人数だと一人ひとりの役割、責任が重い。それでも、『この人数でも演奏できる』『出るからには東関東大会を目指す』と、生徒たちは意気込んでいます」

 日々の練習は、まず腹式呼吸を意識した息継ぎの練習から始まる。「大きい音よりも質の高い音を出せるように」。そして、音出しの基礎練習に十分時間をかける。

 演奏するのは、八木澤教司さんが作曲した「アルタミラ」。丸山さんが少人数でも演奏できる3曲を候補として示し、生徒たちが聴いたうえで選んだという。

 「この曲なら、少ない人数でも『音質の良さ』が伝わりやすい。本番でも繊細な演奏ができればいい」。丸山さんは願う。

 アルトサックスを担当する3年で副部長の塩谷磨央さん(17)は、高校生活で最後のコンクールを心待ちにしている。

 「担当する楽器の演奏が1人だから責任を感じるけど、少人数だから合わせやすい面もある。コロナで大会がなかった昨年の分も、本番でぶつけたい。みんなと良い演奏ができれば」(中村尚徳)

吹奏楽コンクール日程

7月29日 中学校B(1組)

  30日 〃(2組)

  31日 高校C、D、B

8月7日 中学校A

  8日 小学生、大学、職場一般

  9日 中学校B代表選考会、高校A