吹奏楽コンクール県大会30日開幕 96団体出場予定

多知川節子
[PR]

 第69回全日本吹奏楽コンクール香川県大会(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が30日~8月2日、高松市玉藻町のレクザムホールで開かれる。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止されたが、今年は無観客で開催する。小学生、中学校、高校、大学、職場・一般の部があり、計96団体が出場する予定。県代表に選ばれた団体は、8月20~22日に松山市の市民会館である四国支部大会に出場する。

 コロナ禍で吹奏楽コンクールが中止となった昨夏から1年。最後の舞台に立てず涙をのんだ香川県立飯山高校(丸亀市)の当時の3年生3人が、今も吹奏楽部で練習に打ち込んでいる。高校1年から専攻科2年までの5年一貫教育の看護科で、専攻科1年となった女子生徒3人だ。

 本人たちの希望を受け、顧問の矢野一誠教諭(35)が専攻科になっても部活を続けられる道を探り、後輩部員も歓迎。吹奏楽連盟と協議し、これまで出場してきた高校B部門ではなく、大学部門ならコンクールに出られることになった。

 専攻科は授業数も課題も多いため、部活の時間は限られるが、サックスを担当する専攻科1年の宮武夏海さんは「後輩に恵まれ、新しい音楽をつくる期間が持てたのがうれしい。感謝の気持ちでいっぱい」。クラリネットを吹く高校3年の土居明日香さんは「昨年がなかった分、今年にかける思いは強い。先輩も楽器も大好きなので、1分1秒を大切に、楽しみながら臨みたい」と意気込む。

 ただ、大学部門への出場になったことで、練習のハードルは上がった。高校Bは舞台で披露するのは自由曲のみだったが、大学は課題曲と自由曲があり、2曲同時に仕上げるのは初の挑戦となる。

 一方、目標はより高くなった。高校Bは四国支部大会までだが、大学には全国大会がある。飯山高は2015年に矢野教諭が着任してからコンクールを目指すようになり、16年に初出場。17年から3年連続で県代表に選ばれ、17年は四国支部大会で最優秀に輝いた実績を持つ。

 自由曲に選んだのは、福島弘和作曲の「いつも風 巡り会う空」。曲調にあわせた物語を部員が創作するという独自の練習法で表現力を高めてきた。

 専攻科は2年になると看護師免許の取得に向けた病院実習もあるため部活を続けることは難しく、「今夏が最初で最後の挑戦になるだろう」と矢野教諭。

 専攻科メンバーの部長を務める坂井瑞都(みと)さんは「去年は高校最後のコンクールに出場できず悔しい思いをした。みんなで気持ちを一つにして演奏したい」。高校生、専攻科生計20人のハーモニーで初の全国の舞台を狙う。(多知川節子)

 【30日】●高校C 観音寺一、高松北中高、坂出、高松一、尽誠学園 ●高校A 丸亀、観音寺一、英明、高松西、高瀬、高松工芸、尽誠学園、観音寺総合、丸亀城西、高松桜井、高松商、高松東、高松、高松北中高、高松南、善通寺一、三木、高松一、坂出、三本松

 【31日】●中学校C 紫雲、木太、宇多津 ●大学 香川高専詫間、飯山高専攻科看護科吹奏楽団 ●中学校A 国分寺、満濃、丸亀西、三豊、協和、綾歌、香川一、丸亀東、牟礼、玉藻、三木、宇多津、古高松、観音寺中部、紫雲

 【8月1日】●中学校A 山田、桜町、多度津、太田、屋島、香東、勝賀、木太、志度、丸亀南、龍雲、長尾 ●小学生 一宮、円座、牟礼北、多肥 ●高校B 香川誠陵中高、津田、志度、坂出商小豆島中央、琴平 ●職場・一般 シンフォニックウインズKAGAWA、吹奏楽団WEST、高松市民吹奏楽団

 【2日】●中学校B 付属坂出、観音寺、琴平、豊中、付属高松、仁尾、飯山、庵治、綾上、引田、詫間、善通寺西、白鳥小中、善通寺東、坂出、高瀬、三野津、白峰、さぬき南、香南、綾南、一宮、坂出東部、高松一、土庄、大川