日本で生まれ育ったブラジル代表 すべては五輪のために

有料会員記事

伊木緑
[PR]

 日系4世の柔道81キロ級エドゥアルド・ユディ・サントス選手(26)は7年前、単身ブラジルに渡った。日本生まれの日本育ちだが、ブラジル代表として、東京五輪の畳に立つために。27日、その夢をかなえた。

 ルーツをたどると、曽祖父母がブラジルに移住した日本人だ。両親が「デカセギ」で1992年に来日。2年後、サントス選手が茨城県で生まれた。

 4歳の時、わんぱくさに手を焼いた両親が地元の柔道クラブに入れた。体が大きかったためか、「外国人」だからといじめられた記憶はない。中高で全国大会を経験し、2013年春、国際武道大に進んだ。

 順調な柔道人生だった。1年で関東学生体重別選手権2位に。決勝の相手は、27日に81キロ級で金メダルを獲得した、当時筑波大2年の永瀬貴規選手だった。

 ところが、強化選手への登竜門である講道館杯への出場資格を得られるはずが、日本国籍がなく、出られないと知った。日本代表を目指せない自分は実業団にも入れないだろう。ブラジル国籍では柔道選手の主な就職先である公務員にもなれない。どうやって生きていこう――。

 そんな時、合宿で大学を訪れ…

この記事は有料会員記事です。残り643文字有料会員になると続きをお読みいただけます。