中古車、過去10年で最高値のワケ 新車超えのケースも

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神山純一
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 中古車が値上がりしている。卸売価格はこの10年で最も高い水準に達しており、新車を上回る例も出ている。どうしてなのか。

 中古車をめぐっては、業者間で売買するオークションがある。出品された中古車に最も高値をつけた業者が落札する。

 中古車オークション大手のUSSによると、6月の平均落札価格は前年の同じ月に比べて18・8%高い85万9千円だった。前年の同じ月を13カ月連続で上回り、過去10年で最も高かった。「どの車種も品薄」と担当者は話す。

 新車との逆転現象も起きている。

 山形県内のある販売会社は最近、トヨタ自動車の「ヤリスクロス」やスズキの「ジムニー」の中古車を仕入れようとしたが、あきらめた。いずれも新車より数十万円高い価格を提示されたからだ。

 経営者は話す。「コロナ下で密を避ける手段として『2台目』の需要が膨らんでいる。新車は納期が長くなっており、中古車でいいからすぐに買いたい、という人が増えている」

 中古車のリースも引き合いが強い。ベンチャー企業のナイル(東京)の6月の契約件数は前年比の6倍。「納期が延びている新車を待てない人が、中古車を借りてくれている」と広報担当者は話す。

 すぐに買える新車が出回らな…

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