「サーフィンのすごさ、みせられた」 銀銅メダル獲得の2人が会見

サーフィン

【動画】サーフィンで銀メダリスト・五十嵐カノア選手と銅メダリスト・都筑有夢路選手の一夜明け会見=代表撮影
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 東京オリンピック(五輪)から新競技に採用されたサーフィンで、銀メダルを獲得した日本代表の五十嵐カノア(23)、銅メダルの都筑有夢路(あむろ)(20)。歴史を残した試合から一夜明けた28日、記者会見に臨んだ。一問一答は次の通り。

 ――メダル獲得から一夜明けて

 カノア 今回の五輪は一生忘れられないイベントだったので、自分のこともそうだけど、サーフィンを世界に見せるチャンスをくれてありがたい。今回は良い経験で、また次のパリ五輪でやりたい。

 都筑 本当に今でも信じられなくて、朝も何個のカメラを見たかわからないくらいカメラの前に立っている。夢の続きを見ているみたいだと思っています。そして五輪の影響力って、こんなにすごいんだなって、カメラの数と、関わってくれる人の数で感じました。

 ――競技後のインタビューで家族の話で声をつまらせていた。家族と連絡は

 カノア 自分だけの力でメダルをとったわけではない。家族は最初からサポートしてくれた。本当にありがたいと、昨日は特に感じた。メダルをとった後は忙しかったけど、電話して、「やっちゃったね、おめでとう」って(言われた)。早くメダルを見せたいと思いました。まだ実際には会えていない。でも、これは家族のメダル、ファンのメダル、友達のメダルと感じています。

 都筑 家族は本当に感謝しきれないくらいサポートしてくれて、世界一のサポートと思っている。その応援に少しでも応えたいという気持ちで今回挑んで、その気持ちが銅メダルという形であらわれた。自分でもうれしかったし、家族に伝えられることがうれしくて、涙が出ました。

 ――五十嵐カノア選手に。子どものころにお父さんとサーフィンをした中で特別な思い出は

 カノア サーフィンを始めた頃からお父さんと(一緒に)していた。4~6歳は、もちろん五輪でサーフィンをすることは考えていなかったし、世界チャンピオンも考えていなかった。本当にシンプルにお父さんと海で遊んでいる感じ。

 お父さんも仕事していて朝だけしか時間がなかったので、学校に行く前と仕事に行く前に、海の中で遊んでいるのがすごく印象に残っている。サーフィンがホームという感じ。お父さんとできるスポーツという印象が残っています。

 それが五輪に来て、メダルをとるスポーツに変わった。本当にサーフィンって特別なスポーツ。6歳でお父さんと一緒にサーフィンしているときと、オリンピックアスリートとしてサーフィンしているときと同じ。本当に幸せです。

 ――サーフィンをスポーツとして見た人は少なかったと思う。サーフィンの魅力と、今後サーフィンが日本でどのような存在になってほしいか

 カノア 今回の五輪でチャンスをもらった。サーフィンを五輪スポーツとして見てもらったことで、サーフィンがポジティブに変わると思う。ファンが増えて、世界にサーフィンのすごさを見せられたと思うので、それが本当にうれしい。

 海の中で海を体験して、波をさがして、波をみつけて、波のすごさを見て、波に合わせるように自分のパフォーマンスをする。そのバランスはサーフィンくらいしかない。海と海のつながりっていうのかな。僕だけじゃなく他の日本人のアスリートもそれを見せられた。サーフィンのファンになった人も多いと思う。ネクストジェネレーションにも、サーフィンのすごさを見せられてうれしい。今回もどんどんサーフィンを子どもたちにやってもらって、サーフィンのすごさを感じてもらえるように、という夢があります。

 都筑 サーフィンの魅力はとにかく自然と触れ合うことだと思っている。地球を感じられるところが私は好きです。虹が見られたり、雨を感じたり、夕日とか朝日とか風とか全部そう。

 そして今回五輪で初めてサーフィンが採用されてすごくうれしかったし、これからは本当にサッカーや野球と同じように扱ってほしいし、注目してほしいと思っています。同じスポーツ選手として、同じくらい努力しているのに、何でこんなに見てくれないんだろうという思いが今まですごくあった。今回の五輪新種目に選ばれたチャンスでメダルをとれた。今後、アスリートとして、本当のスポーツとして見てくれたらうれしいです。

 ――サーフィンを始めたい人も多くなったと思うが、始めるにあたってのアドバイスなどを

 カノア 日本の波はサーフィンを始めるのに良い波、優しい波なのかな。サーフィンは簡単でないスポーツ。でも練習して努力すれば(乗れる)。リズムがすごい大切。板の上に初めて立ったときは、すごく良い気持ちだと思う。海の中で、風が吹く中で初めてテイクオフする(立つ)気持ちは絶対忘れないとおもう。それを目標にするのが、一番良いアドバイスかな。

 都筑 本当に自然の魅力がサーフィンにはたくさん詰まっている。それをきっかけにサーフィンを始めてほしいと思います。アドバイスは、人がいっぱいいたら危ないから、周りに気をつけてサーフィンをした方が良いと思います。

 ――後半戦どういったパフォーマンスを

 カノア これからもまだ今年は三つのチャンピオンシップツアー(CT)イベントがある。次のメキシコでの試合も1週間後くらい。その準備はきょうから始まっている。

 五輪は本当にすごい勉強になることがあった。自分を信じれば、世界トップのサーフィンを見せられる、プレッシャーの中でも良いサーフィンを見せられるということを、一生自信をもって続けたい。今年世界チャンピオンになるチャンスはまだある。それをめざしたい。五輪は銀メダルだったけど、世界チャンピオンに、一番になって、日本の旗を振りたいと思います。

 都筑 メキシコの試合は出られるかわからない状況で確約がない。来年のCTも絶対に出たいと思っているので、今は(CT予選の)チャレンジャーシリーズにフォーカスしていきたいと思っています。それで来年確実にCTに出られるようにしたいです。