バチカン枢機卿ら初公判 横領などの罪で起訴の10人

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ローマ=大室一也
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 ローマ教皇庁(バチカン)の裁判所は27日、不動産取引などに絡んでバチカンの資金を横領したなどとして起訴された枢機卿ら計10人の初公判を開いた。ローマ教皇に次ぐ高位聖職者が起訴されるのは異例。カトリック教会の資金管理の透明化に取り組むフランシスコ教皇の意向が反映されているとみられる。

 起訴されたのはベッチウ枢機卿。AP通信などによると、教会への寄付を管理する国務省高官だったが、自分の兄弟が運営する会社などに資金を流用したなどとして、横領や職権乱用の罪に問われた。起訴内容を否認しているという。

 ほかの9人は不動産ブローカーやベッチウ被告のもとで働いていた女性ら。ロンドンでの不動産投資に関連し、1500万ユーロ(約19億円)をバチカンからだまし取ったなどとして詐欺などの罪に問われている。ベッチウ被告も関係し、捜査を妨害したとされる。

 被告の多さや新型コロナウイルス感染防止対策のため、公判は、手狭なバチカンの裁判所ではなく、バチカン博物館内のホールを利用して始まった。

 フランシスコ教皇は2013年の就任以来、資金管理の透明化や聖職者による子どもへの性的虐待防止などの改革を進めてきた。

 昨年、不動産投資を巡る疑惑…

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