被害の女性、直前に現金引き出し 奈良・死体遺棄事件

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 奈良市の雑木林で介護職員の女性の遺体が見つかった死体遺棄事件で、女性が行方不明になる直前に銀行口座から3千万円近くを引き出していたことが、捜査関係者への取材でわかった。引き出された現金の使途が不明で、奈良県警は同時期に消息がわからなくなった女性の知人男性らが何らかの事情を知っているとみて、行方を捜している。

 被害女性は同県大和郡山市の笹岡順子さん(56)。9日に大阪府内の特別養護老人ホームで勤務した後、行方がわからなくなっていた。親族からの行方不明者届を受けた県警が23日、自宅から北に約5キロ離れた第二阪奈道路脇の雑木林で、笹岡さんの遺体を発見した。

 捜査関係者によると、笹岡さんが失踪直前に複数回にわたって銀行口座から引き出した3千万円近くの現金は、自宅など関係先で見つからず、使われた形跡もないという。県警は、笹岡さん宅に頻繁に出入りしていた男性らが同じ頃に所在不明となったことも把握し、行方を捜している。

 20日には大和郡山市内の駐車場で、笹岡さんの所有車が見つかったこともわかった。車内から髪の毛が付着した粘着テープや血痕が見つかり、いずれも笹岡さんのものとみて調べている。県警は笹岡さんが事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、25日に捜査本部を立ち上げ、捜査している。