開会式、竹中直人さん前日に辞退 出演作品が過去に批判

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 俳優の竹中直人さんが、23日にあった東京オリンピック(五輪)の開会式への出演を前日に辞退していたことがわかった。36年前に、出演したビデオの内容が視覚障害者を揶揄(やゆ)すると批判されて謝罪したことがあり、竹中さん側から申し出たという。

 竹中さんの所属事務所によると、1985年に発売したオリジナルビデオ「竹中直人放送禁止テレビ」に、竹中さんらが白杖(はくじょう)を振りまわしながら横断歩道を渡って笑いをとる場面があり、当時、障害者団体からの批判を受け、代表して竹中さんが謝罪した。ビデオは現在は販売されていない。

 竹中さんは開会式で、江戸時代に大工や火消しがうたった「木遣(きや)り唄(うた)」にあわせたパフォーマンスで、真矢ミキさんとともに棟梁(とうりょう)の役をする予定だった。

 開会式の作曲担当だった小山田圭吾さんの過去のいじめをめぐるインタビューが問題視された直後から竹中さんは辞任したい意向だったが、マネジャーが「問題のある内容を企画やプロデュースしたのではなく演じた役割で、次元が違う」と説得したという。

 しかし開会式前日の22日、開閉会式のディレクターを務める小林賢太郎さんが、コントでのホロコーストユダヤ人大虐殺)を揶揄する表現を理由に解任され、過去のコントの内容が厳しく受け止められたことを踏まえ、竹中さんが改めて「僕が関わることで関係者や選手など皆さんにご迷惑がかかる」と主張。組織委に辞退を申し出て、受け入れられたという。

 組織委関係者は「前日に過去の問題が発覚して、代役をたてることになった」と事実関係を認めている。