小浜線と越美北線2割減 JR西が計画 自治体は反発

堀川敬部 佐藤孝之、佐藤常敬
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 【福井】JR西日本金沢支社は28日、10月に予定している小浜線と越美北線の減便計画を公表した。コロナ禍の影響を受けて全体で2割程度を減らす方針だが、沿線自治体は強く反発している。

 計画によれば、小浜線の敦賀―小浜間は現行の上下30本から24本、小浜―東舞鶴間は26本から22本になる。越美北線の福井―越前大野間は18本から15本になる。越前大野―九頭竜湖間の9本は維持する。減らすのは、早朝や夜遅く、昼間の利用が少ない列車を対象にするという。

 金沢支社運輸課の尾高淳一担当課長は「感染拡大で経営は大変厳しい状態にあり、列車ダイヤについても、利用状況を踏まえた見直しが不可避な状況にある」と説明。小浜線、越美北線はコロナ禍前と比べて利用者が大きく減少しているとして、見直し方針への理解を求めた。

 尾高担当課長は「増便は難しいが、今後も自治体のみなさんと継続的に協議はしていきたい。その中で利用しやすいダイヤが見いだせたら、時刻などの修正は柔軟に対応していきたい」と述べた。

 沿線自治体は、北陸新幹線の敦賀開業にあわせ、小浜線などの利便性向上を求めてきた。尾高担当課長は「地域のみなさんとしっかり連携し、観光誘客など開業効果の最大化を考えていきたい」と話した。(堀川敬部)

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 JR西が示した減便計画について、杉本達治知事は「極めて遺憾だ」とするコメントを発表。コロナ収束後には運行本数を回復するよう求めていくと強調。同社に対し「地元と一体となって利用促進に取り組んでほしい」と要請した。杉本知事は16日、大阪市内のJR西本社を訪れ、長谷川一明社長と面会して運行本数の維持を要望していた。

 越美北線沿線の福井市の東村新一市長、大野市の石山志保市長も「残念」とし、利便性の確保などを訴えていくとするコメントを出した。

 小浜市の松崎晃治市長は小浜線の減便について、「新幹線開業の効果を生かすため地域活性化を目指そうとする矢先に、合理化を進めることは到底納得できない」。コロナ収束後の運行本数の回復と、国に対して地域鉄道の維持に必要な対策を要望するという。(佐藤孝之、佐藤常敬)