まさかの敗退、桃田が抱えていた不安 1年半で海外勢とは3試合のみ

バドミントン

照屋健
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 昨年12月のバドミントン全日本総合選手権。男子シングルスで優勝したのに、桃田賢斗は不安を抱えていた。「大事、大事に行き過ぎている」。試合後、中西洋介コーチにこう漏らした。思うようなプレーを試せないことに悩んでいた。

 海外勢との試合経験のなさ。それが最大の懸案だった。2020年1月の交通事故から1年半の間、新型コロナウイルスの影響で参加できた国際大会は今年3月の全英オープンだけ。それも準々決勝敗退で、わずか3試合で終わった。

 もともと、相手のプレーを見て勝てる方法を探る選手なだけに、その影響は特に大きい。「自分の調子がいいのか、悪いのかも、わからなかったのでは」と元日本代表コーチの舛田圭太さんは言っていた。日本代表同士で実戦形式の合宿をしたが、同じようなスタイルの日本選手としか試合できなかったのは痛かった。

 大会直前の取材で話していた。「練習中の海外選手が強そうに見えて、不安な部分もある」

 絶好調だった19年。桃田はほとんどストレート負けしていない。それが、全英もこの日もストレート負け。五輪の重圧もあったか。立て直せない姿が象徴的だった。(照屋健)