ウーバー配達員組合、説明なきアカウント一時停止に抗議

藤崎麻里
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 ウーバーイーツの配達員らでつくる労働組合「ウーバーイーツユニオン」は28日、在日コリアン特別永住者である組合員の男性(37)のアカウントが説明なく2週間にわたって停止されたとして、運営会社などに抗議すると記者会見で明らかにした。今後、理由の説明と停止期間中の補償を求めて団体交渉をする考えだ。

 男性は6月16日、ウーバーの配達員が使うアプリ上で、運営会社などの求めに応じて特別永住者証明書と、これを更新手続き中であることを示す通知書を提出した後、アカウントを一時停止されたという。7月2日まで2度にわたり計14日間停止し、その期間は働けなかったとする。男性は会見で「(運営会社に)説明を求めてもちゃんとした回答がなかった」と話す。ユニオンは運営会社ウーバーイーツジャパンとウーバージャパンに団体交渉を申し入れるとしている。

 ウーバーイーツをめぐっては、外国人の配達員が不法で働いていた問題が相次いでいた。こうしたことも背景に運営会社は、外国籍をもつ人が配達員として登録する際に就労資格を証明する書類を持参してもらって対面での確認作業を始めた。特別永住者についても証明書を確認している。

 特別永住者は終戦前から日本に住み、サンフランシスコ講和条約の発効で日本国籍を失った在日コリアンとその子孫に認められた永住許可をもつ人だ。ほかの外国人の在留について定めた出入国管理法とは別の法律で認められた。就労に制限はなく、働く際に特別永住者証明書を提示する義務はない。

 今回の件について、ウーバーイーツ広報は「特別永住者の方とほかの外国人の方の法的地位の相違は理解している」とした上で、「具体的な事実関係を確認中。今後とも特別永住者の方々に、安心してプラットフォームをご利用いただけるよう、適切に対応させていただきたい」とコメントした。藤崎麻里