3人制バスケ、日本の実績は アメリカにつけた「唯一の黒星」の意味

松本麻美
[PR]

 東京オリンピック(五輪)で初めて正式種目に採用された3人制バスケットボール。28日の女子決勝では、米国がROC(ロシア・オリンピック委員会)を18―15で下し、初代王座を勝ち取った。

 米国は、登録全4選手を米プロWNBAの所属選手で固め、個としても組織としても圧倒的な打開力で、勝ち抜いた。

 3人制は5人制のコートの半分の大きさで行われ、1試合10分。5人制の2点シュートは1点、3点シュートは2点として加算され、21点先取するか、制限時間内により多く得点した方が勝つ。シュートまでの制限時間が12秒しかなく、5人制に比べてめまぐるしく展開が変わるのが魅力だ。

 米国は5人制では世界ランキング1位で五輪6連覇中。3人制でも優勝が確実視される中、プレッシャーをはねのけてつかんだ金メダルだ。ステファニー・ドルソンは決勝後の会見で、「この金メダルの価値は高い。子どもたちの期待に応え、国のために結果を残せて幸せ」と喜んだ。

 大会期間中、その米国に立ちはだかったのが日本だ。最大5点リードを奪われながらも、スピードで米国を翻弄(ほんろう)し、反則を誘った。米国の七つ目のファウルをきっかけに、終盤一気に逆転した。

 米国にとって、日本との一戦は、今大会で唯一喫した黒星だった。ドルソンに「あの敗戦後、動画を見直して改めて守備の意識を高めることができた」と言わしめた。米国はその後、チームファウルをフランスとの準決勝で2、ROC(ロシア・オリンピック委員会)との決勝で5にとどめた。

 今大会、日本は準々決勝でフランスに敗れ、5位に終わった。日本代表の馬瓜(まうり)ステファニーは28日夜、自身のインスタを更新。「メダルを取ることの厳しさを肌で感じました。それでも出場権すらないところからここまで頑張れて本当によかった。一度しっかり落ち込んでから、また前を向いて頑張っていきます」とつづった。

 3人制男子はラトビアが金メダルを獲得。日本は女子と同じく準々決勝で敗れた。それでも試合のたびに種目正式名称の「3x3」(スリー・エックス・スリー)がツイッターのトレンド入りするなど、話題性のある五輪だった。松本麻美