相方が感染、まだ果たせぬ父との約束 五輪を逃した西村晃一の願い

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 「誰にも見せないでね」。ビーチバレー西村晃一(48)は6月20日の父の日ビーチバレーが大好きな2人の息子から手紙をもらった。

 小学2年の次男の手紙にはこう書いてあった。

 「コロナがなくなったら、次のオリンピックは3年後にある。また試合、頑張ってね」

 小学4年の長男の手紙には「パパと組めるように早くうまくなるからね」とつづられていた。

 「2人とも友達に『パパはオリンピックに出る』と言っていた。すごく悲しかったはずなのに」

 6月初旬、ビーチバレー東京五輪日本代表決定戦に出場できなかった。

 大会2日前、ペアを組む柴田大助(27)が電話でせき込んだ。1週間、体調不良が続いているという。病院の検査で、新型コロナウイルス感染が分かった。

 「まさかコロナとは思わなかった」

 棄権が決まったのは前日、会場に向かう電車の中だった。涙があふれて止まらなかった。2、3日、自室にこもった。

 「小さくても、年をとっても…

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