あなたの買い物は利他的? 「きれいごと」が動かす日本

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聞き手・高久潤 高久潤
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 「応援消費」という言葉を知っていますか? 製品やサービスの買い物を通じて、作り手の理念や思いを支える、新たな消費スタイルです。その普及を目指す「Makuake(マクアケ)」の共同創業者、坊垣佳奈さん(37)は、応援消費には、利己的な行為である買い物を、利他的な行為に変える可能性がある、と訴えます。なんだかきれいごと過ぎるように感じてしまう、この話の真意を尋ねました。

                   

 ――「Makuake」は日本のクラウドファンディング(CF)で、2013年にスタートしました。

 「Makuakeのサイトでは、まだ世の中に知られていないスタートアップ企業や中小企業の製品がたくさん出品されています。サイトの訪問者は、製品のページで紹介されている理念やこだわりに共感し、応援したいものにお金を払います。CFは2000年代後半から米国で盛んになり、11年の東日本大震災を契機に日本でも広まりました」

 ――最近は、CFではなく「応援購入」という言葉を前面に打ち出していますね。

 「日本でCFの仕組みを広めるにつれて、イメージが寄付に寄り過ぎていると感じるようになりました。寄付行為では『寄付する側』『寄付される側』の上下関係が生じがちですが、Makuakeの実態とは異なります。CFは一般的なネットでの商品購入と違い、作り手と消費者が対等な関係を保ちながら、より良いものを生み出していけます。応援購入という言葉で、こうした利点を伝えたいんです。実際、Makuakeに商品を出品している作り手には、CFで得られた消費者の声を、商品開発に生かしているところも多いんです」

 ――ただ、すべての消費者の声に応えるのは、事業者にとって負担では?

 「たしかに消費者とのコミュ…

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