牛乳の大腸菌が原因 機械故障で混入 富山の集団食中毒

竹田和博
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 6月に富山市内の小中学校などで起きた集団食中毒の原因について、市保健所は、給食で出された牛乳に含まれていた下痢原性大腸菌と推定されるとの調査結果をまとめた。製造業者の設備の故障が理由とみられるという。

 牛乳は富山市の「内田乳業」が製造し、小中学校や保育所など25施設で6月15~16日に給食やおやつとして提供された。市保健所によると、患者数は計1896人だったという。

 国立医薬品食品衛生研究所(川崎市)が牛乳と患者の便を調べ、同じ遺伝子型大腸菌が検出された。これまでに確認されていなかった型といい、同研究所が調査を続けている。

 市保健所は、業者の殺菌機が故障し、殺菌に必要な温度を保てなかったことなどで大腸菌が混入したと断定した。落雷で故障した可能性があるという。

 市保健所の指導を受け、業者は機器の交換などを実施した。7月下旬に製造したサンプルが規格を満たしたことから、市保健所は営業禁止処分を8月上旬に解除する方針という。

 調査結果は、市保健所が28日に開いた専門家会議で報告した。(竹田和博)