感染最多の首相取材「答える状況になかった」長官が説明

新型コロナウイルス

石井潤一郎
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 新型コロナウイルスの国内感染者数が過去最多となった28日に、菅義偉首相が記者団の取材に応じなかったことについて、加藤勝信官房長官は29日の会見で「(記者団からの)『緊急事態宣言をどうするか』との質問に、その時点で申し上げる状況になっていないので『お答えする内容はない』となった」などと説明した。

 全国での感染拡大を受けて、全国紙や在京テレビ局などで構成する内閣記者会は28日、首相官邸に対して、首相を囲む形で質問する「ぶら下がり取材」を申し入れた。質問案は、埼玉、千葉、神奈川の3県について「緊急事態宣言への引き上げ検討との一部報道があるが、政府はどう対応するのか」などとするものだった。

 その後、首相秘書官から幹事社に「本日はお答えする内容がないため、ぶら下がりは受けません」との回答があった。各社は首相の退邸時に「どう対応するのか」「国民にメッセージを出す必要はないか」と呼びかけもしたが、返答はなかった。

 こうした経緯から、29日の会見で、「お答えする内容がない」とした意図をただす記者団からの質問に、加藤氏は「ぶら下がり会見は、(質問の)内容を踏まえて答えられる場合には答え、そうでない時は答えないとなっている」と説明。「国民にメッセージを出すべきだったのでは」との問いにも、加藤氏は「(質問に)現時点で答える内容がないと申し上げた。これに尽きる」と繰り返した。(石井潤一郎)

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