ワークスーツ、高まる人気 現場作業も商談も一着でOK

橋本拓樹
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 見た目はきっちりしたスーツだが、伸縮性があって動きやすく、汚れに強くて洗濯機で洗える。だから現場の作業から商談、テレワークまで1着で済む。そんな「ワークスーツ」の人気が高まっている。

 矢野経済研究所によると、2018年に企業向けのユニホームを手がけるメーカーがワークスーツを発売したことをきっかけに、参入企業が相次いだ。21年の市場規模は18年の5倍以上の110億円と予測。もともと進んでいた仕事着のカジュアル化の流れもあって、25年には210億円にまで広がるとみている。

 各社の商品の共通点は、肩やひじ、ひざなどを中心に生地が伸び縮みし、楽に動けることだ。素材は軽くて扱いやすい化学繊維だが、見た目は一般的なウール素材などのスーツに近づけている。

 製造業向けに資材や作業着などの通信販売をしているモノタロウ(兵庫県尼崎市)は、昨年6月から「作業着スーツ」と名付けて売り出した。自動車整備や建設工事などでの着用を見込んでおり、静電気を抑えたり水を弾いたりする性能も加えた。

 ジャケットが1万989円、パンツが7689円(いずれも税込み、送料無料)。これまで計約1600着を販売し、その9割以上は企業による購入だった。繰り返し購入する客も多いといい、広報担当者は「最初は1セットを注文し、後日数セットをまとめて注文いただくパターンがよくみられる」と話す。

 紳士服大手のAOKIも今年2月に「アクティブワークスーツ」を発売。スーツ作りで培った技術を生かした立体縫製で、身体にフィットして長時間着ても疲れにくいという。パッドや裏地はなくすなど、軽快に着られる工夫もした。

 Tシャツなどをあわせれば休日の普段着にもなるとアピールしている。ジャケットとパンツのセットで5千円前後と価格も抑え、5月末までに計2万着を販売したという。(橋本拓樹)

 メモ AOKIの「アクティブワークスーツ」は数量限定で順次販売してきた。4月発売の「第4弾」は伸縮性の高い素材を使用。最新の「第5弾」は夏向けのサッカー素材で、さらっとした肌触りや速乾性が特徴。オンライン限定で税込み5390円(送料別)。