県岐阜商、9年ぶり夏の甲子園へ 市岐阜商との接戦制す

山田佳毅
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(29日、高校野球岐阜大会決勝 県岐阜商4-3市岐阜商)

 夏の岐阜大会決勝では36年ぶりとなった、市立と県立の「岐商」対決。第1、2シード同士の、好カードにふさわしい互角の戦いになった。勝利を引き寄せたのは、県岐阜商の中西流空(りく)のバットだった。

 2―3の八回、無死満塁の場面で、前打者の4番・高木翔斗が三ゴロ併殺打。反撃ムードはしぼみかけたが、左打席に向かう中西は萎縮しなかった。

 「ここまで、高木にはすごく助けられてきた。このチャンスは自分が一本、必ず出す」

 3球ファウルで粘った6球目、直球を逆らわずに左前へ。三塁走者の石原英弥に続き、二塁走者の広部嵩典(たかのり)も頭から本塁に飛び込み、きわどく生還。4―3と試合をひっくり返した。

 「この大会は打てないことが多かった」と中西は言うが、準決勝までに3割5分超の打率を残した5番打者を、鍛治舎巧監督は「調子はいい」と見ていた。「(併殺打のあとも)何とかしてくれると思った。いぶし銀の働きでしたね」

 9年ぶりの夏の甲子園。この日の一発を含め、今大会、チーム最多の3本塁打を放った高木は「ここが全国制覇へのスタートライン」。前を見据えた。(山田佳毅)