来ないバス、間違う行き先 五輪の輸送混乱、選手ら苦情

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塩谷耕吾 稲垣康介
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 東京オリンピック(五輪)の輸送システムが混乱し、運営を担う大会組織委員会に対して選手や国際オリンピック委員会(IOC)から苦情が出ていることが29日、分かった。組織委によると、選手を乗せるバスが来なかったり、本来の行き先とは別の場所に行ったりしたケースがあったという。IOC関係者は「毎日、改善を求めている。ひどい状況だ」と話している。

 問題になっているのは、選手を選手村から試合会場や練習場に送るバスの運行。関係者によると、輸送の遅れで練習ができなかった選手もいたほか、バスが時間通りに来ないため、本来は「バブル」の外で使用が許されていないタクシーを利用して練習会場に向かった選手もいたという。

 組織委によると、都内の道に不慣れなドライバーがいたり、選手の移動のピークに合わせて適正な台数のバスを配車するオペレーションが機能しなかったことが原因という。

 大会関係者の専用車両の配車システムも機能せず、「何時間も待たされた」という報告が複数上がっているという。

 関係者によると、IOCは27日朝の会議で組織委に対し、「自分たちのスケジュールではなく、アスリートのスケジュールに合わせてほしい」と、輸送システムの改善を強く求めたという。駐車スペースの確保やオペレーションの改善、スタッフの増員、プロのドライバーの確保などを要望しているという。

 組織委の広報担当者は29日、バスの台数を増やすなどして対処に努めているとして、「徐々に改善している」と話した。塩谷耕吾

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