陸上界の新星・田中希実 小野市の「のんちゃん」、家族と世界に挑む

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辻隆徳
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 「頑張って!」「この間はいい走りやったぞ!」

 近所の人からは「のんちゃん」と呼ばれる。

 神戸市の中心地・三宮から約40キロ、山岳に囲まれ、田園が広がる兵庫県小野市東京オリンピック(五輪)陸上女子中長距離代表、田中希実のぞみ)(豊田自動織機TC)が走っていると、子ども連れのお母さんやお父さん、高齢の夫婦らが親しげに声をかけてくる。

 人口約4万8千人。神戸電鉄の小野駅は1時間に1本しか電車が停車しない時間帯もある。大学で活動したり、実業団に所属したりする選手がほとんどの中、日本陸上界に現れた21歳の新星は生まれ故郷に拠点を置き、日本選手で史上初めて陸上女子1500メートルの出場枠を勝ち取った。女子5000メートルも掛け持つ。

 「練習場所で不自由はないし…

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