滝に打たれ仙人修行 東成瀬村で協力隊員ら体験

山谷勉
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 「仙人の郷」を掲げる秋田県東成瀬村で29日、地域おこし協力隊員らが滝行に挑む仙人修行体験をした。例年は参加者を募集して実施しているが、新型コロナウイルスの影響で、昨年、今年と中止になった。村の一大行事で、今後の開催のために、協力隊による体験事業を村の内外に発信することにした。

 主催する観光物産協会によると、仙人修行が始まったのは1984年。村には「仙人」の付く地名があることから、村おこしをかね2泊3日の日程で実施してきた。東日本大震災の際の中止を除き、これまで35回開催し、海外を含め788人が体験しているという。

 この日、村の不動滝で滝行をしたのは、協力隊員など4人。滝は落差20メートルほどで、うっそうとした木々に囲まれた日陰にある。「ザーッ」と水の流れる音だけが響き、時折ひんやりとした風が吹く。木々の間から夏の青空がのぞくが、別世界のようだ。

 「修行中」の鉢巻きをし、自作したわらじをはいた参加者は、滝つぼに向かうと、住職の指導で経を唱え、静寂の中で2分間水圧に耐えた。4月に東京都目黒区から村に来て、村の情報を動画で発信する近藤純光さん(32)は「最高です。自然と同化し、無心になることができました」と話した。動画は村のホームページと観光物産協会のフェイスブックで配信する予定。(山谷勉)