「尋常じゃない増え方」 逼迫度を増す東京都の通常医療

有料会員記事新型コロナウイルス

軽部理人、岡戸佑樹、山田健悟
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 「爆発的」と指摘された東京都での新型コロナウイルスの感染急拡大が止まらない。その波は地方にも広がりつつある。医療崩壊を恐れる専門家は対策強化を求める。

 「我々がこれまで見たことがない、尋常じゃない増え方。爆発的な感染拡大に向かっている」。29日の都のモニタリング会議の終了後、国立国際医療研究センターの大曲貴夫氏は厳しい表情で語った。大曲氏が危機感を募らせるのは、都内の感染者数が予想をはるかに上回るペースで急増しているからだ。

 都内の感染者数は27日に2848人に上り、1月7日の2520人を超えて最多を更新すると、翌28日には3177人まで急増。会議後に公表された29日の感染者数はさらに3865人に跳ね上がった。「非常に厳しい状況」。医療担当の都幹部はそううなる。

 感染力の強いデルタ株への置き換わりが急速に進む一方、繁華街の人流は十分に落ちきっていない。小池百合子知事は29日の会議後、「ワクチンが行き渡るまでが勝負」と語ったが、都幹部は、希望者全員に行き渡るのは秋以降になるとの見通しを示す。

 第5波による感染が減少に転じる兆しが見えない中、懸念が高まるのが療養者の急増だ。すでに1万6千人を超え、自宅療養者は前週の3千~4千人台から28日時点で7348人に、調整中に回った人も2倍の4172人に上る。病床使用率は46・5%だが、入院患者数も急増している。都は26日、医療機関に対し、救急医療や一般診療機能の縮小、予定手術の延期など通常医療の制限を視野に入れた体制の確保を要請した。

 都医師会の猪口正孝副会長は…

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