「常にちょっと斜めから」 益川さん平和や文化にも功績

有料会員記事

小宮山亮磨、嘉幡久敬
[PR]

 23日に死去した京都大名誉教授の益川敏英さんは、2008年のノーベル物理学賞の決定時に、記者会見で「あまりうれしくない」と言いつつ舌を出して笑って見せた。文化勲章受章時に「私は文化人でなく、野蛮人」と発言したことも。素粒子物理学という難解な研究分野とはかけ離れた親しみやすい人間性が魅力だった。

 研究者としては珍しく、大の英語嫌いでも知られた。ノーベル賞の授賞式に出席するまで海外に渡ったこともなく、パスポートも持っていなかった。それまで、海外から招かれた講演や授賞式にはいつも、共同でノーベル賞を受けた小林誠さん(77)が出席してきたほどだった。

 ただ、英語学習の必要性を否定していたわけでなく、後に「英語は少なくとも読めなきゃ絶対だめです」と振り返っていた。

 研究のかたわら、平和運動に…

この記事は有料会員記事です。残り941文字有料会員になると続きをお読みいただけます。