感染拡大で苦悩する沼津市 時短営業で市職員が見回り

新型コロナウイルス

南島信也
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 【静岡】新型コロナウイルスの新規感染者数が県東部で急増していることに伴い、沼津市下田市では28日から飲食店の営業時間短縮が始まった。夏休みに入り、本格的な観光シーズンが到来したばかりとあって、出ばなをくじかれた形になった沼津市は対応に苦慮している。

 飲食店の営業状況を確認し、時短への協力を求めるため、市職員が28日夜から見回りを始めた。

 沼津駅前の仲見世商店街で居酒屋を経営する大木重友さん(42)は「最近、東京からのお客さんが増えたなと感じていた」と話す。コロナ禍で減った売り上げが回復しつつあった矢先の時短要請だけに、「仕方がないとは思うし協力するけど、こうなるとお客さんはもう戻ってこないかもしれない」とやりきれない表情だった。

 沼津市では今月中旬から感染者数が増え始め、クラスター(感染者集団)が相次いで発生している。こうした事態を受け、県は市内全域の飲食店約2240店を対象に時短要請することを決めた。期間は28日から8月10日までの2週間で、期間中の酒類提供は午後7時まで、営業時間が午後8時までとなった。

 頼重秀一市長は28日の記者会見で、「一般市は保健所を有していないので、陽性者の情報を把握することができない」と現在のシステムの課題を指摘。「これまでも市長会を通じて、もっと情報提供してもらえるよう県にお願いしてきた」と語り、情報不足によって分析ができず、自治体の事情に応じた独自の対策をとることができないことへの不満をにじませた。

 ほかの首長からも同様の声が上がっている。御殿場市の若林洋平市長は26日の記者会見で、「保健所は『自治体は信用できないから』とちゃんとした情報をくれない。これではクラスターは防ぎきれない」と強く批判。「東京都神奈川県のマナーを守れない人は御殿場には来ないでください」と訴えた。(南島信也)

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