サンマリノの選手、初のメダル獲得「帰国したら重要性分かると思う」

射撃

堀川貴弘
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 イタリア半島の北東部、山岳地帯にある小国家サンマリノが五輪で史上初めてのメダルを獲得した。29日にあった射撃のクレー・女子トラップでアレッサンドラ・ペリリ(33)が銅メダルに輝いた。1960年のローマ大会に初参加して以来、初のメダルに選手も関係者も歓喜に沸いた。

 表彰台に上がったペリリはメダルを首にかけると、あふれる涙を何度もぬぐった。ペリリは「チームで勝ち取ったメダル。コーチを含めて大家族としてやってきたから手にすることができた」と喜びを語った。

 ペリリ自身、2012年ロンドン大会、16年リオデジャネイロ大会に続く3度目の挑戦だった。ロンドン大会ではメダルまであと一歩に迫る4位。姉といっしょに出場したリオでは16位だった。「五輪ではいろんな事情があって表彰台に上がれなかったが、自分は本当にメダルが欲しいんだということが分かった」とペリリ。

 今大会の予選では25枚の的をすべて撃ち抜く満点を計2ラウンド、そのほかの3ラウンドも1回ずつのミスでとどめて2位で通過。決勝では上位2人には引き離されたが表彰台を確保した。

 サンマリノは人口3万3千人ほどの小国。今大会には射撃、柔道、水泳、レスリングに計5選手が参加している。メダルの重みを問われたペリリは「帰国したらその重要性が分かると思います」と笑った。「東京五輪はすてきな大会になっている。ただ、東京の街を見たかったので、そこは残念です」とも。

 同国の報道担当バレリア・ファラオネさん(31)は15年から昨年まで東京で暮らしていて、日本語はぺらぺら。「我が国にとっては悲願のメダルです。ペリリ選手は31日の混合にも出るから期待してください」と語った。(堀川貴弘)